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2016年3月30日 (水)

外人さん②

 これも横浜時代の話。横浜駅でタクシーを待つ大行列に並んでいた私に後ろの人が背中をつつ

くのです。誰だろうと思って振り返ると身長2メートル近い大きな外人さんが二人、にこりともせず

におっかない顔で目をぎらつかせながら「サキエ サキエ」と言うのです。はいはい、先へ詰めれ

ばいいんでしょう。言われる通り前の人に詰めるとその外人さん、まだつつくのです。振り返るとや

はり「サキエ サキエ」。

あなたたち私にどうしてほしいの。何言われてももうこれ以上先へは詰めれませんよ。そんなに先

へ行きたきゃお先にどうぞどうぞ。身長1メートル70cm以下の気弱な東洋人は、見上げるほどで

かい外人さんに恐れをなし、迷うことなく順番を前に譲りました。そしてその外人さんたちの順番

が来て、本当はこの車両に私が乗る予定だったんだけど、変なトラブルにならなくてあー良かった

と胸をなでおろしていた私に信じられない光景が飛び込みます。外人さんたち、タクシーに乗り込

む前に運転手さんにも「サキエ サキエ」て言ってるのです。もしかしてあなたたち、この運転手さ

んが嫌で次の車両に乗りたいから先へ行け、とわがまま言ってるんでしょ。そんなわがまま母国

では通じてもここは日本ですよ。と気弱な東洋人が心の中で喧嘩売ってると、運転手さんの次の

言葉に耳を疑いました。「ああ三溪園ね、はい乗ってください」。

オーマイガー!「サキエ サキエ」は「※三溪園 三溪園」だったのね。因縁つけられてたと誤解

してごめんなさい。ようやくタクシーに乗って安心してた私にふと素朴な疑問が二つ浮かびます。

外人さん、タクシーの運転手でもない私に何で三溪園に行きたい、と聞くの?そして運転手さん、

何ですぐ三溪園に行きたいと理解できたの?そんな野暮な疑問はすぐ忘れて、さすが横浜の

運転手さん、外人さんの扱いに慣れていらっしゃる、これぞ道案内のプロだ。と働く男の生き様

を肌で感じた気弱な東洋人は、また明日から今まで以上に仕事頑張ろう、と自分自身を奮い立た

せるのでした。

※横浜にある有名な庭園です。

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