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2016年3月31日 (木)

外人さん③

 東南アジアに東ティモールという島国があります。聞き慣れない方も多いかと思いますが2002

年5月20日にインドネシアから独立した国です。私の娘は2002年5月20日生まれ。そう、東ティ

モールという国が生まれた同じ日に娘も生まれましたので、東ティモールにはとても親近感があり

ます。東南アジアには親日国が多いのですが東ティモールも同様で、東日本大震災の時には多

額の義援金を送っていただきました。建国以来、国外への義援金は初めてだったらしいのですが

東ティモールの方々の優しさがひしひしと伝わるエピソードです。その節は本当に有難うございま

した。

さて、その東ティモールにまつわる思い出。東ティモールと娘が3歳を迎えた2005年頃でしょう

か。妻の実家がある東広島市にある西条という駅の近くを歩いていた私に、東南アジア系の外人

さんが話しかけてきました。明らかに道を尋ねられる事を直感した私に約10年前の「ゴー ストレ

イト アンド ターン ライト」の苦い思い出が走馬灯のように頭を駆け巡ります。同じ失敗はするも

んか、と深呼吸を二つ。さぁ、何を聞いてもOKよ。うまく説明できなければ現地まで案内する位の

腹をくくった私に、予想通り外人さんが道を尋ねてきます。それが意外にもとても分かりやすい簡

潔な英語で、英語力の乏しい私にも「XX病院に行きたい」とはっきり理解できました。しかも目的

地のその病院、すぐ近くの説明しやすい位置にあります。(おい、ここはお前の腕の見せ所じゃ。

丁寧な英語で日本人の好感度を上げてみぃ)。私の中で天使がささやきます。そして私の口から

出た言葉は病院を指さし、ただ一言「オーバー ゼアー」(あちらです)。なんだ、たったそれだけか

よ 、とさぞかし天使もガッカリしたでしょうが、ここからがミソ。

 

目的地が分かった外人さん、自分は東ティモールから来たんだ、と身の上話を始めます。その発

音はつたないけどとても分かりやすいのです。(お前も何か言うんじゃ。今度は一言じゃあ許さん

けーのぉ)。再び天使が広島弁でささやきます。そして私、

「マイ ドーター ワズ ボーン オン ザ セイム デイ フェン ユア カントリー ワズ ボーン」

広島弁に直訳すると「わしの娘はあんたの国が生まれた同じ日にうまれたんじゃけーのぉ」。

同じくつたない英語ですが見事に通じました。会話はたったそれだけで、外人さんとはすぐに別れ

ましたが、満足度120%の私。「ワタシ ニホンゴ ヨク ワカリマセン」の呪縛からようやく解き放

たれて心の天使が拍手喝采。この程度で国際人の仲間入りでもした気分になっている単純な私

でした。その時の外人さん、元気にしていらっしゃいますでしょうか。

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